北岳バットレス

”北岳に登るときはバットレスからっ!!”

えむちゃん・バットレス・ピラミッドフェイスを登るの巻き〜

[山行日] 2009年10月10日〜12日

[参加メンバー]  えむ にゃんちゅう

[天候] 概ね晴れ

 

写真: にゃんちゅう/えむ MIX

写真コメント:にゃんちゅう

記録文:えむ


 前日の雪とあられで・・一時期はどーなることかとおもったが、当日はバッチリ晴れて 清々しいクライミングができた。  

 雪や氷がホールドやスタンスに残ってて、緊張する箇所がいくつもあった。  雪の上にクライミングシューズをのせる機会はあまりないので何とも不安だ。 雪で濡れた靴底は乾いた岩をも滑りやすくする。 雪は比較的・平らなところ(スタンスの上とか)にあるので、垂直方向に荷重をかければなんとかなるが・・・氷は垂壁 にもへばりついてたりするのでたちが悪い。  


 そんな登りずらさとは裏腹に、開ける視界・高度感・・・陽の光...岩の感触・・抜けるような青い空・・・岩場を渡る風・・こだまするコール・・  カラビナのクリップ音・・・・
やはり岩の上はいい。 いくつものピッチを繋げて岩を登る。 そうやって岩をよじ登っているときって・やっぱり至福の時だなぁ・・とつくづく思う。 


10/10 入山 白根お池小屋まで

吊り橋を渡る

目指すバットレスはあのガスの向こう

登山道を行く

ブナハリ発見!! ラッキ〜♪

紅葉が混じる秋の尾根道

突然の霰(あられ)

森林の急登をいく にゃん

写真では見えないけど・ものすごい勢いで

霰が降ってる〜

尾根の向こうは霰で真っ白

お池に到着

なぜか南東方面は晴れてきた

地蔵が見える

空を映すお池

ビールでくつろぐ??(寒っ) えむ

すっかり青空!!

ブナハリで作った五目御飯・・これがいけてる!!(マジ)

奥のシェラカップには・細君手製のチャーシューが!!

これまた・復刻版ASAHIとよく合う

ワンポイント・レシピ

ジフィーズの五目御飯をブナハリの煮汁で作るだけ。

もちろん本体も入れて・ほったらかすこと30分。 

旨い・ブナハリ飯ができたよ〜ん

一方・・バットレス・・漸く・その姿が見えたが・・

岩肌は真っ白・・・

小屋の受付のおーねーさんとの会話・・

””いや〜・・登ってくるとき・・あられがふってきちゃいましたよぉ〜”

””・・でも・晴れてきましたねぇ〜””

””あらぁ〜・・ほんとぉ・・いつの間にぃ〜 今朝は雪が降ってたんですよぉ〜”

””・・・・・・・・・・””

どーりで・・白いわけだ・・・明日はどーなるのか・・・

ぐぐっと・・下がるモチベーション・・とは裏腹に

飲めや歌えで・・早々就寝

””明日はいっぱい飛ばなきゃぁ・・””


10/11 朝 0230 起床

バットレスに向かう

渡る沢は水際や石の上が凍ってる。

SOMEBODYは、どっぷり・凍てつく沢水に足を突っ込んだそーな

取りつき付近からみる朝焼

まだ・薄暗いバットレス

漸く明るくなってきた

雲海も綺麗だ

見上げる1P目

十字クラックは凍ってる

左から巻く・後続パーティー

いたる所が凍ってる

ほらねっ

この青空がたまらない!!

空から・溶けたつららが降ってくるのもいい。

アルパ気分が盛り上がってくる!!

ここぞ・という安全地帯はには雪が・・

気が抜けない

う〜ん・・いい感じ!!

えむ・ちゃん 元によく登ってくる

えむちゃん・核心部をリード

”北岳に登るときはバットレスからっ!!”

ず〜と・とっておいた・大切な山

今まさに・君はその核心部を攀じっているのだ!!

嗚呼・青春!!

この・高度感

陽のあたる急峻な岩壁

広がる・パノラマ

美しい空と岩

最高のクライミングだ!!

となり・パーティー

今日は・ピラミッド・フェイス大繁盛

ピラミッド・フェイスを抜け・4尾根に合流

雪の上のクライミングシューズ

秋のアルパならではの組み合わせ

日蔭は寒く・岩も冷たい

ご機嫌な・えむ・ちゃん

と・・思いきや・・涙ぁ〜(泣き)

おお・感動してんだなぁ〜

いい奴だぁ〜

マッチ箱のコルでは懸垂の順番待ち

さすがに4尾根は混んでる

日向ぼっこしながら・・

のんびり景色や・クライマーたちを見て過ごす

居合わせた、別パーティーの人たちと山の世間話をするのも楽しい

そんなんこんなんで・コル下に到着

ここから・一気に枯れ木テラスまでロープを延ばすつもり

仰ぐ・空と岩がいい

枯れ木テラスから見下ろす

マッチ箱のコル

登ってくる えむ 小さく見える

ZOOM UP

漸く・到着

さあ・ここから・最後のピッチは 

えむっ! 君の番だ!!

さぁ・フィナーレを飾るんだ!!

”・・・・・・・・・・”

というわけで・山頂!!

お疲れさん・

立派に・ファイナルピッチをきめた・えむ

感動のあまり・北岳を抱きしめる・・ウうう・泣けるぜぃ

ピークからみる肩の小屋

夕陽が綺麗だ

しばし・夕陽を楽しんだ後・・お池へ戻り・・テントで祝杯!!


11/12

朝陽を迎えるお池の風景

陽がバットレスを照らし始めた

お池からみるバットレス

登攀を終えた後だけに

眺めも 一入(ひとしお)

 

すっかり きれいに・そして快適になったお池小屋

八ヶ岳や・北ア並み豪華さだ

リニューアルは4年前とか

小屋をお後に・・下山

 

来るときには・見えなかった吊り橋からの北岳

写真左端には雪渓もはっきりと見える

 

北岳をバックに・下山後の・えむ

実に7年ぶりか??・・バットレス・・
もう・何回登ったことだろう・・・この素晴らしい岩場は何度でも登りに来る価値がある。
 新しい仲間・・""北岳に登るときはバットレスから"" と言う・えむ・・ こんな・気持のいい仲間が・またバットレスに誘ってくれた。  

そんな・人と人との出会いや繋がりも・”山”という世界の素晴らしい一面かもしれない。 

えむ と この岩場に感謝!!


温泉

温泉前の人工壁モニュメント??

クライムダウンするにゃん

遠くにコンペ用の人工壁(タワー)が見える


記録文:えむ

091010
 ニュースで高速下り方面大渋滞との予測が出ていたので、予定を繰り上げて、6時過ぎに横浜を出発、8時ににゃんちゅうさんちに到着。 予想に反して高速はそこそこ快適にドライブ出来、11時に芦安駐車場に到着。しかし車は一杯で、驚くほど下の第四駐車場に回される。
バス停迄遠いかなと心配していたら、車の横に相乗りタクシーが迎えに来てくれました。 超ラッキー。 荷物の分配をしていたら、次々に乗客が集まり、たいして待たないで広河原に向け出発。
 12時過ぎに広河原に到着して、コンビニで買ったモノで昼飯。白根御池に向かってしばらく歩いていると、にゃんちゅうさんが道端でブナハリを見つけて、嬉しそうに採取。これで晩飯に炊き込みご飯が決定。

さらに歩き進み、急登にヨレヨレになっている所にパラパラとあられが襲撃。
みぞれじゃない分まだマシだけど・・・先行き不安なくらい降り続く。
北岳山頂付近はガスで不明瞭。

15時位に白根御池小屋に到着し、小屋のおねいさんから朝”雪”が降ったと知らされる。で、夕暮れ直前にガスが晴れ、えらく白いバットレスが現れる。 かなりやる気が失せて、今夜は宴会・・明日は停滞宴会・・さっさと下山して別の岩に。。とか話しながら、とりあえず宴会に突入。
獲物はビールとシングルモルト♪
さらに、にゃんちゅうさん奥様お手製チャーシューと糠漬け、激ウマ。

急登でいじめられた為か、酒が効いたのか19時に就寝。隣のロシア人?の焚き火
しながらの雑談も気にもせずグッスリ。


091011
朝は予定通り、0200過ぎに起床。グッスリ寝られた為か、寒い為かとてもスムーズなお目覚め。そう、とても寒い。かなり油断し、夏山装備で行ったので外気温度-5度にはちょっとへこむ。

昨日の天気を見て、モチベーションが低下しているので、ゆっくりコーヒー、紅茶をお代わりしつつ、外の様子を眺める。とりあえず、満点の星空で天気には問題なさそうなので、ダメ元で取り付きまで行って、ルートの様子を確認する事にし、0315に行動開始。途中2本の沢を渡渉する際、水を被った石がすっかり凍っていてツルツル(涙)イヤぁ〜

途中取り付きが判り難く止って、バットレス方面を眺めていると、後ろから続々と岩組が登っているのが見える。後で後続パーティーに聞いたところ我々の後に7パーティーが連なって登っていたらしい・・。やっぱり大人気だねぇ。。

0530頃に、ピラミッドフェース取り付きに到着。この位から次第に明るくなって行く。ここまで完璧なスケジュール(笑)。既に先行パーティーが準備しておりいつでも登れる状態。”岩が冷た過ぎるからもう少し待っている”とのこと。冷たいはず、美味しいホールドとステップには雪と氷がしっかり乗っている。おまけに岩全体にツララが・・。十字クラックを眺めてみると、氷漬け・・。
まあ、ルート全てが雪に覆われているわけでは無いので、行きましょうかって事になり。

-0600頃に1P(浅い凹角〜草付IV-)えむリードで登絆開始。
最初、ガバのホールドとしっかりステップがあるように見え、かなり寝ている壁に見えたので、渋滞を避ける為にもノーザイルで行けるかな〜と思ったら、2mほど登った時点で早速手詰まり(涙)美味しい所、全て氷漬け。おまけに考えているとツララが絶え間なく降ってくる状態。早速泣きが入る・・・。

ここで早速Tomoming!だってフリーじゃ、無理なんだもん。草の中にあるアンカーに支点をとり、2ndをビレー。

-2P目(草付バンドII)にゃんちゅうさんリードツララが降り注ぐ中、所々雪の上を歩きながら登る。

こんな感じで、奇数ピッチをえむ、偶数ピッチをにゃんちゅさんリードでつるべで登る。

-?P目逆層のフェースIV+(多分)、えむリード
簡単そうだから〜と励まされ、リードするもどこが簡単?とかだいぶ悩まされる。掴む所無いじゃない。登る前にプロテクションをとる場合、リードを長めにしてねと言われるも、まったくそんな余裕が無い。とにかく直ぐにロープ掛けないと墜落しそう、、しかも支点もあまり強そうじゃない・・。

最後には皮手袋をつけていたビナを手袋ごと支点に掛ける始末。寒いからにゃんちゅうさんに使ってもらえば良いかと自分に言い聞かせる。皮手袋だから暖かくは無いですが・・。とにかく余裕無し。粘りに粘って、何とかビレー点まで到達。クタクタ(涙)このピッチ、Tomoming大活躍。

-階段状フェースを左上〜垂直コーナーのクラックV+、にゃんちゅうさんリード取り付きのフェースがかなりやらしい。かなり細かい。おまけににゃんちゅうさんが”このハーケン刺さってないよ〜”と触っているとクロモリのハーケンがポロリと落ちてくる。さらに唯一のホールドになりそうな石がグラグラ。どうにも成らないので、この時点でルート変更四尾根へ向かう。

 

-3P 白い岩のクラック III にゃんちゅうさんリード
四尾根3P目、白い岩のクラックにやって来ましたが、えむはヘトヘトで使い物にならないため、再びにゃんちゅうさんにリードを御願いする。”御願いします、先生!”

このピッチは最初のクラックが難しいだけで、あとは緩いリッジ。この辺りで渋滞が始まっており、小刻みにピッチを切って進む。ピラミッドフェースの様に日が当る場所は暖か くて快適でしたが、この辺りでは日陰の場所もあり、寒い。ちなみに1200位でした。

-5P 3mの垂壁 V、III えむリード
渋滞で休憩を取れたので、体力回復!とばかりにえむが3mの垂壁10m手前からリード。トポを確認していないので、V級の壁があるとはしらず・・(涙) ここはTomomingは使わず4歩目くらいからリッジ(III)に逃げ、難なくこなす(笑)

またマッチ箱の懸垂渋滞で高度感のある景色を楽しみながら、少し待つ。
今回あえて懸垂ではなく、マッチ箱の上からビレーでえむを下ろす。しかしロープが途中でキンクして、2回ほど岩にしがみ付き、加重を抜く。次にえむが、トップロープの要領でにゃんちゅうさんを下ろす。ここでもロープを整えながら、渋滞待ち。

-6P リッジ上のクラック〜フェース左の凹角III+ にゃんちゅうさんリード
高度が上がったためか、風通しが良く成ったためか、ますます寒く感じる。60mロープを生かして、枯れ木テラスまでザイルを伸ばす。ビレーしているとロープの出方がおかしな感じだったが、後で聞いたらザイルが重いので一度手繰り寄せてから登っていたらしい。そりゃ大変だね〜と思ったら、次のピッチで自分も同じ事を・・。
ちなみに、出だしのフェースはにゃんちゅうさんのシューズではフリクションが良くないらしいが、5・10では問題無く止る。どうやら気温が低いとダメらしい。

- 7P 枯れ木テラスから四尾根終了点まで(III)えむリード
"最終ピッチだから記念にえむちゃん登ってよ。簡単だよ"と譲って頂き、ありがたくリード。確かに簡単でしょうね、凍ってなければ!
岩肌一面凍っている所があり、さらに高度感もありドキドキしながら進む。でも、最初だけで後は歩く感じで進める。次第にロープが重くなり、何度も立ち止まる。

これまでリードしたピッチで何度もザイルを手繰り寄せる作業をしていた為腕が吊りそうな位重い。結局最後は這う様にビレー点まで到着。その様子を見ていた先行パーティーが気の毒に思ったのか、頑張れの声援と共に飴をくれた。やったー、終了!

登絆具を外して、後は北岳山頂まで登るだけ・・・でもその15分が意外にに遠く、疲れた体に響く。最終ピッチ辺りから雲とガスがどんどん増えていき、1630位に山頂に立ったときには展望は余り無し。でも、初めて北岳のピークに立った成功を祝って、にゃんちゅうさんとしっかり握手!写真をぱぱっと撮って、御池目指して下山。

テントに着いたのは1900。ほぼ16時間行動。でも達成感からか、アドレナリンが出ていたのか、思った程疲れていなく、とりあえず乾杯して、ビール&ウィスキーで無事帰れて良かったねと労を労い、2100位に就寝

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3日目
0600位に起床して1020の広河原発のバスに乗る予定が、0200位からとても寒く寝てられない。0300には起きてノンビリ、コーヒー、紅茶、朝ごはん。

0610御池をでて、0820に広河原着。

うまく乗り合いタクシーがいたので、それを利用して0950芦安第四駐車場。
で、駐車場目の前の温泉に入って、くつろぐ。

3連休の最終日なので、高速はとーても混む事を予想してサッサと帰る。その甲斐あって、殆ど渋滞に会わず、1200に相模湖の蕎麦屋で蕎麦、鴨、天ぷらに舌鼓を打つ。にゃんちゅうさんを下ろして、横浜に帰ったのは1500位。渋滞にまったく会わない、かなり快適なドライブでした。

以上、とても長くて読みづらくなってしまった感はありますが、如何でしたでしょうか?

何はともあれ、素晴らしい計画とクライミングでとても楽しい北岳バットレスでした。

にゃんちゅうさん、ありがとうございました。

次は白馬主稜?小槍?
いづれにせよ、岩は暖かい時期に、楽しい所に行きましょう〜♪

えむ
 


えむ・のmixi日記

数年来の目標だったバットレスに挑戦できました。
超心強いパートナー(にゃんちゅうさん)のおかげでまーたく不安泣く・・・いや、不安無くピークまで行けました。

”右足と左足を交互に上げると、上に行くでしょ?”とか、”この次は簡単だから”とIV+とかをリードさせて頂いたりと、楽しくてしょうがない感じです(笑)。

いや、ホントに不思議と登れるもんなんですねぇ。やっぱり、後ろでビレーしてくれている人が信頼できる人だからですかね〜。

一番の理由は1週間前に習得したTomomingってスペシャルな技のおかげですが・・(笑)

とにかく一番うれしいのは、目標が達成できたことですね!
にゃんちゅうさんには感謝です。ありがとうございます。

 

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