悔し紛れに雨乞いをしながらも、僅かな期待を込めた1通のメール。
−−− そうそう、実は今・おなか壊してまして(1週間だよ〜)、本当に危険な香りの漂う可能性が・・・
そんなの「我慢できる」・「気にならない」・「どちらかと言うと・好き」という方、秘密は厳守します。
そんな甘い誘いに ・ ほんとに秘密厳守ですね? と、引っかかった輩がいた。。
記録を残すにあたり、嘘を吐く訳にもいかないのでここでは「Yちゃん(仮名)」としておきます。
10/17(土)、Y宅Pに集合。 とは言っても、彼はもうここには住んでいない。
この夏、上ノ廊下・無念の敗退後、ふて腐れて引っ越してしまった。
その後、いろいろと理由をつけては新居に引き篭もるという荒技を使い、皆の誘いを断るという背反行為を繰り返していた。
だからYちゃんに会うのは実に2ヶ月ぶりなのであった。
しかし、そこは阿吽の呼吸。 Yちゃん運転、Σ居眠り。
秋のマイカー規制により、土・日・祝日は登山指導センターのゲートで行止り。 林道は歩かなきゃならんのです。 まあ、がんばりましょ。
で、センターまで来たとき、Yちゃんが「車に靴忘れた!」と・何時になく真面目な顔で慌てている。
こちらは端から持って来てないので何とも思わないのだが、本人にとっては必須アイテムのようで車まで猛ダッシュ。 戻ってきたときには既に抜け殻になってました。
さてさて入渓です。 右岸道は行きません。 沢通しです。
すぐに岩床となり至極快適。 大きめの滝がいくつか出てきますが全部登れますし、ロープも設置されていてゴボウでも行けちゃう。
Yちゃんは、初夏に来た時とは違った光景に感激している。 素直でよろしい。
右はきれいなスラブで、以前に落ち口近くまでは行ったことがある。 ここは最後の踏ん切りがつかないんだな。
左は石・泥がたくさん乗った段々岩場で、先行Pが取付いている。 今回はこっちにしよう。
石屑が気になりだす所が斜上バンドの中間地点で、ザイルを出すか迷うところだが残置支点が無く、リスも無いので打つならボルト。
バンドの上部まで行くと残置があるので、途中でモタモタするよりは其処まで一気に行った方がいいですね。
でもって、そこまで行っちゃったら落ち口までのトラバースも何でもありまへん。
滝上からちょっと登ればすぐに右屈曲部。 ここからは快適なスラブ歩きが本谷バンドまで続きます。
その中程に「幻の大滝」なるものがある訳です。 はい。
ルートは左壁? いやいや・・ 流芯チムニーか、その右側。 流芯と言ったって殆んど濡れません。
まちがいなく簡単です。 ロープも要らんでしょう。 左壁は使いますよ。
でもね、、 左壁を登りました。 雪が残ってたから。。
わざわざ懸垂して下から登る気にはならんでしょ。 (その方が早かったけど)
これ、登れるの? てな感じの強い傾斜なのだが、吸い付く様なフリクションでグイグイ登れる。
広いスラブから南稜リッジ越しに烏帽子奥壁を眺めていると、凹状か中央カンテの墜落目撃。
でもそれを見逃したYちゃんは、「俺も見たい!」と熱い眼差しをいつまでも岩壁に向けてました。
南稜を登る人たちの声が近付けばもう本谷バンド。 スラブはしゅ〜りょ〜。
この先、本谷はいくつか滝を掛けますが、F5と呼ばれる滝を手前右側から登る以外は直登です。
脇から登ろうとすると・「あ〜あ」てな事になります。
雨乞いが功を奏したのか、ちょーどF4を登っている頃からパラパラと・・・ 来まして、、
早く稜線に抜けたいけれど、どこが一番早いのか・ガスで見えない。
一筋の露岩状を辿り、少々のヤブ漕ぎで登山道に出た。
すぐそこには非難小屋と中芝新道の分岐がありましたよ。
ここからYちゃん・食事も休憩も取らず気迫の下山開始!
楽しい思い出をまた1つ作ってあげる事が出来てぼくはすごく満足♪
でもYちゃんは何を照れているのか、Σと来ると、ろくな事が無い・だって!