小川山経由、錫丈岳

左方カンテ 注文の多い料理店

[山行日] 2009年8月12日 〜16日

13日 小川山    14日 15日 錫丈  16日 予備日下山予定

[参加メンバー]  KMB,  OKE

[天候] 文書参照

 文:OKE


<アプローチ編>
 相変わらずの安定しない天気予報により、木曜日(8/13)は小川山でのWarmーUpとし、金曜早朝より錫杖岳にアプローチすることに予定変更。 水曜日(8/12)夜22:00に武蔵境駅でKM兄さんをPickUpしていざ出発。
食料の買い出しの為、途中で”100円ローソン”に寄ったところ、あまりの安さにKM兄さんは失神寸前でした。
さて、調布ICより中央道に乗り込むも、既に渋滞は最高潮。八王子ICまで110分の表示。さらに八王子IC近辺で新たな事故発生の一報が・・・。 止むを得ず国立府中ICで一旦降り、圏央道日の出ICから関越道に回って佐久経由で行くことに急遽変更。高速一律1000円でなければ無理な作戦ですね。
関越道は快調そのもの。順調に佐久平PAに到着し、本日はここで幕営です。
 
翌朝、晴天の下、軽く食事を済ませて荷物を整理していると、突然OKEの膝にアクシデント発生。
車に半身乗り込んだ際、突然右膝の関節がズレた感覚がして激痛が走ります。
小学生の頃、サッカーをしていた時良く発生した症状で、オスグット病だったかな? なんと25年振りの発症です。何故こんな時に・・・ 歩くことも、膝を曲げることもできずに、僕の中では、既に「佐久平PA敗退」が決定的です。
KM兄さんもさぞかしびっくりしたことでしょう・・・。スミマセンでした。
しかし、暫く安静にしていると、ぎこちないながらもなんとか歩ける程度には痛みが治まってきたので、とりあえず小川山に向かうこととしました。
 


<小川山編>
 
 膝の状態には今だ違和感はあるものの、せっかくなので無理をしない程度に小川山デビューを飾ってみることにしました。
そうとなれば、行先は当然「小川山レイバック」。 遂にクラックデビューです。(一応太刀岡山で触ってはいますが・・・)
 
そんな訳で、
1.小川山レイバック(5.9)
  まずはKM兄さんが手本がてらリード。さすがに手慣れたもので、アッという間にトップロープをセットして降りてきました。
続いて僕もトップロープでTry。 と、意外やすんなりトップアウト。 これならフラッシュ狙いでリードすれば良かったか?
で、後続1組が終わるのを待って満を持してリードでTry。 結果、トップアウトはしたものの1テン。世の中そんなに甘くはありませんでした。 ここから、膝の具合と、翌日の錫杖のことも考え、ボルダリングに方向転換。

2.エイハブ船長(1級)
  なんと、初の外岩ボルダーがかの有名なエイハブ船長。 もちろん登れるはずはありません。 軽く挨拶してきたのみで早々に退散。


3.ルート名不明(4級?)
なんとなく登れそうな気がするも、マットがないので怖くて敗退。


4.ルート名不明(3級)
なんと別パーティーがマットを貸してくれました。 アリガトー。  でも、もうここまでの疲労でモチベーションが上がらず↓。
見かねたKM兄さんが最初の一手の手本を見せてくれました。 なるほど!俄然やる気になり、Tryすること数回。
マットを貸してくれたお兄ちゃんの「ガンバ」コールも加わり、本日初のクリア。
 こうして、めでたく小川山デビューを果たしたのでした。KM兄さん、ありがとうございました。
 その後は、もみの湯で温泉をいただいて、槍見温泉の駐車場で幕営です。
おやすみなさい。
 


「錫杖岳アプローチ編」
 
 金曜日(8/14)朝、4時に起床も外は雨。 一気にモチベーションダウンで二度寝を決め込みます。
午後からは天候が回復するらしい?とのことなので、本日はアプローチのみとし、午前中はグダグダ過ごすことに。
そうと決まれば気分はHappy。道の駅「上宝」に移動してのんびり朝食。 やがて雨も上がり、テントを乾かしてから「荒神の湯」で身を清め、再び槍見温泉の駐車場に戻って、13:00頃よりアプローチ開始。
 
 休養十分で膝の具合も思いのほか悪くなく、順調に錫杖沢出会いのテン場に到着。と、ここで再びOKEにアクシデント発生。 クリヤ沢を渡渉する際、苔むした石にそおっと足を乗せたところ・・・、水没。 オケツを強打し、更にはザックの重さで横倒しになり、なかなか起き上がれません。 溺れるかと思いましたよ。
 幸い、オケツ以外に痛めたところはなく、ザックの中も濡れなかったので、テン場は敗退は免れましたが、
またしてもKM兄さんを青ざめさせることとなってしまいました。スミマセン。 


 すっかり濡れ鼠となってしまった為、焚火で乾かそうとするも、今朝までの雨でなかなか火が熾りません。
ようやく熾っても濡れ木では火力が上がらず、大して乾くことなくお開きに。 

完全にモチベーションダウンでの就寝となりました。
おやすみなさい。
 


<左方カンテ登攀編>
 
 
8月15日(金)-晴れ-
 錫丈沢出合いの天場(5:00)−左方カンテ登攀開始(6:45)−終了点(8:45)−注文の多い料理店取付(9:40)
 
昨日とはうって変っていい天気。
昨日のアプローチで一緒になった名古屋方面から来た年配男女ペアとアプローチを詰める。
ルートが不安なので、我々の後をついて登りたいとのこと。
「前穂北尾根より難しいんでしょ?」なんて言っているが、大丈夫か?
人を頼って登るなんて、登攀の楽しみの一つをないがしろにしているな。

本日一番乗りで、奇数ピッチOKE、偶数ピッチKMBさんのオーダーでスタート
 
1P目(OKE) ルンぜ上の凹角から抜け、立派なペツルでビレー。
 
2P目(KMB) 1P目でロープを伸ばしすぎたのか、10mちょっとですぐにビレーポイント。
 
3P目(OKE) 一つ目の核心部  ビレイ点から右にトラバース。そこから直上する一手が悪い。  OKE、KMB共にA0で抜ける。
 
4P目(KMB) チムニー状からテラスへ這い上がる。
 
5P目(OKE) ビレイ点から左手の壁を直上。チャレンジアルパインクライミングではA0で登っているが、どうして?
 
6P目(KMB) 出だしの1手がテクニカル。何とか落ちずに抜けてチムニーへ。チムニーの上部は左片側の壁を登る。 その後はカンテを回り込むはずが、残置が分からずクラック沿いをカムを決めて抜ける。 最後はテクニカルなカンテを登り終了点。
 
最終ピッチはおもしろくなさそうなので割愛し、注文の多い料理店をインスペクションがてら懸垂下降。 2時間ちょっとで抜けることがで来た。 グレードが低い割には、チムニー、フェース、カンテと変化に富んだ楽しいルートだった。
 



<注文の多い料理店登攀編>
 
 当初、「左方カンテ」と「注文」を一日ずつ登る予定でしたが、天候不良でスケジュールが遅れていたのと、「左方カンテ」が思いのほか早く終了して時間が十分あったことから、若干の休憩を挟み、継続して「注文」を登ることとしました。
 
取り付き10:45 − 登攀終了14:45 − 下降(取り付き)15:30

今度は、奇数ピッチKMBさん、偶数ピッチOKEのオーダーでスタート。
1P目(KMB):  ここ最近、終了点以外全ての残置が撤去されオールNPルートになったということもあり、取り付が良く分かりません。  ルートが判然としないまま「左方カンテ」下降時に確認したテラスを1ピッチ目終了点と考え、そこを目指して登ります。 でも、なんだか厳しい。 行き詰りかけたところで、何故か右の方に確保支点を発見。 どうやら2ピッチ目終了点を目指し、誤った取り付から登り始めてしまったようです。


2P目(OKE): NPルートのはずが、左手にリングボルトのベタ打ちがあり、とてもフリーでは登れそうにありません。  釈然とはしないものの、幸い緊急時用のアブミを1つ持ってきていたので、止むを得ずこれで登ることに。  でも、アブミ1つではけっこう苦しい。なんとか抜けて、その後フリーで数メートル登ったところでようやくビレイ点に到着。  すっかり消耗してしまいました。
 
****ここまでの2ピッチは、ルートファインディングがよろしくなかったようです・・・****
 
3P目(KMB):  頭上には、ネット等でも良く見た出だしがハングしたコーナークラックが走っており、ようやく本来のルートです。  でも、前日の雨でクラックが濡れているところもあり、ちょっと厳しそう。  それでも、KM兄さんは時折テンションを交えつつも確実に抜けて行き、やがて解除のコール。  僕はフォローの気軽さで、レイバックも交えつつ、比較的楽しんで登ることができました。 でも、ここをリードするのは怖いなぁ。


4P目(OKE):  もう既にお腹一杯で、結構本気で敗退orリードの交代を申し出るも、あえなく却下。 泣く泣く登るしかありません。 キビシー。   最初は、クラックとその右横のフェースを使っての登りとなるが、濡れていて怖い・・・。  その後はクラック沿いに直上。ワイドクラックでキャメの#4以上しか決まらず、なけなしの#4をずらしながらの各駅停車。  頭上をハングで抑えられたところで、右にトラバースして、フェースを軽く登ってビレイ点に。  フォローのKM兄さんは、僕が苦労したクラックに、なにやら両手を突っ込みフワリと体を持ち上げています。  その後も随所にクラックテクニックを駆使して到着。さすがです。
 
本来はもう1ピッチ残っているのですが、2人ともここまでで戦意喪失。時間も押してきたこともあり、お互いのピッチを「良くリード出来たね。」と褒め合い(傷を舐め合い?)つつ、ここで終了とすることに。
「左方カンテ」からの継続、2ピッチ目までのルートミス、前日の雨等々、不利な条件もあったとはいえ、実力不足を痛感させられました。
練習を積んで、再度このルートをきっちりとねじ伏せに行きたいと思います。でも、当分はいいかな?
 
KM兄さん、どうもありがとうございました。
ようやく目標としていたルートを登ることが出来、ちょっと腑抜けになってしまっています。
 
OKE
 

 

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