四十八滝沢アイスクライミング 

CHRONICLE OF 1st ICE−CLIMBING 

謎のアイスクリーム工場・・・・??

[山行日] 2006年02月04日

[参加メンバー] 

ケマ兄 シュクラさん チャーリー ゴマちゃん Emi 

[天候] 快晴    

文:Emi / KM兄   写真とコメント;KM兄


最初の滑滝(ゴマ&チャ-リー)

 

三段の滝

 

三段の滝をリードするシュクラ

 

中間部がちょっとヴァーティカルな5段白龍の滝

 

七福の滝

 

七福滝最上部をフォローするゴマ

 

同 カメラ目線のチャーリー

 

頑張れチャーリーあと少し

 

三段の滝下、支流の氷瀑

 

時間切れ登れなかった最後の連瀑帯

 

お疲れさま!昨日購入したばかりのギアに感謝...


 

CHAPTER 1 

CHRONICLE OF 1st ICE−CLIMBING  by Emi

7:00 新宿駅南口出発→ 8:30宝の山ふれあいの里駐車場 9:00出発→ 9:30登山道分岐→ 10:20登攀開始→ 3:20登山道へ→ 5:00駐車場→ 月待の湯♨

 

【車中点描 その1】

 チャーリーはファーストキッチンのポテトにバーガー、ゴマはコンビニのサンドイッチ、青年と嫁入り前の娘は、よく食べる。中高年は、食が細い。

【車中点描 その2】

 バイルの話に花が咲く。本日がアイス初体験のチャーリーは、クォークを買ってきたらしい。それを使って登れない奴は人間じゃないと、とりあえず脅しておく。ゴマは、シュクラさんと、コブラは重くて振りづらいだの、いっぱし口調の会話を交わし、バイル研ぎのヤスリは必携なのよと(言いつつ本人は持っていなかったが)チャーリーに強く言って聞かせたり、講習会に行ったと言っていたが、何回も通っているのだろうか? そこそこイケてる雰囲気を漂わせ、周囲に密かな期待を抱かせる。

【駐車場】

 寒い。ここだけ何かに取り憑かれているような、暴力的に冷たい風が吹く。管理者は、お祓いをしてもらった方がいい。その風の中、身支度にかかる。オーバーパンツに冬靴を履き、徐々に身動きを奪われるほどに、身悶えして昂まる胸の思い。あぁ、この緊縛の倒錯した感覚は、ずいぶんと久しぶりだ。頭上は快晴。いい1日になりそうだ。

【登山道から沢へ〜登攀開始】

 駐車場から林道を約30分、小さな祠のある分岐から登山道へ。30分程も登るが、容易に氷が現れない。左手の沢に氷発見。大師沢だろうか。

 三段の滝下辺りから、ようやく氷が現れ始める。沢に下り、ギア類装着。フィックスロープが結界のように沢を横切るところ(登山道が氷の下を横切っている)を過ぎた辺りからが、三段の滝の取付きだ。

先ずは、下部の滑滝で、ケマ兄がチャーリーに軽く講習。シュクラさんとEmiは、足慣らしがてら、緩やかに続く滑滝をのんびり先行。Emiは、久々のバイルの感触に感無量。シャルレのコンパクトに、ケマ兄に借りたナジャ、どちらも歳月を噛み締めすぎたようにピックがチビて、愛おしさもひとしお。今日は、これで登るんだ!。ところで、ゴマが来ない。振り返ると、チャーリーと並んでいるゴマのメット。「コワイ〜」そんな声が聞こえたような・・・ハテ面妖な、空耳アワーか。

 先行パーティが、行く手2段の氷瀑、下段約5mにTRを張っている。地元の会の訓練らしい。

シュクラさんは殆んど毎週のアイス通いで余裕、ケマ兄とEmiは、ほぼ1年ぶりの今シーズン初アイス、ケマ兄は本日風邪で体調不良、Emiはリードの自信の持ち合わせが乏しい(トホ)。といった状況から、暗黙の了解のもと(??)、先行パーティのTR脇を、先ずシュクラさんがダブルでリード、ゴマとチャーリーをビレー、ケマ兄・Emi組が、下から二人をあーだこーだとフォローしてから行くことにする。シュクラさん、あっさりリード。さて、真新しいバイルを両手にルーキー登場ゴマちゃんだが・・・

「肩透かし」「見込み違い」「意表をつかれる」・・・見上げる人々の脳裏には様々な言葉がよぎったことだろう。見事なへっぴり腰だ。足は遅々として上がらず、ランニングの解除ではバイルを落としてくれた。講習会でいったい何を教わったのか深い謎を秘めたまま、我が道を行く天然系・・・やってくれるぜ。

Emi「セカンドなんだから、アックス決めたら、ちゃっちゃと足を上げてかなきゃ」

ゴマ 「だって・・・怖いんだもん・・・」

 天然系は、お姫様になってしまった。

 さて、チャーリー。新品バイルを手に、何たら言う最新モデルのアイス用アイゼンをつけて緊張の面持ち。しかしその足元を見れば、アイゼンが左右逆。お茶目な男だ・・違う、だめじゃないか。

(※註:当文責者は商品名に疎いので・・時に自分が使用中の商品名も定かでない・・商品に関するお問い合わせは、ケマ兄又はシュクラまで)。

恐る恐る取り付くチャーリー、初体験では致し方もない、まだ全くアイスの感覚がつかめないようだが、それでも、タッパとフリークライミングの感覚を生かしてクリア。

上段は、ケマ兄リード。続いてEmiがランニングを残置して登り、続いてシュクラさんがリード、後の二人を引っ張り上げるという形で行くことにする。時間的に、それが一番ロスがなさそうなので、以後も要ランニングのスタカットは、そのパターン行く。

 そこを登ると更に小滝が一つ。シュクラ組は左、ケマ兄組は、右側から行く。

 「ああっ、抜けなぁ〜い!」ゴマが叫ぶ。恐怖心から力まかせにアックスを打ち込むせいで、抜けなくなって慌てている。ピックが折れるから左右に振るなと注意するが、動転しているのか、やみくもにシャフトをこねくり回すゴマ。追って登ったチャーリーが救出。姫様は、時に強引だ。

 前方にいよいよ大滝が現れる。手前で小休止。振り返って遠めに見れば、チャーリーとゴマをアンザイレンで従えたシュクラさん、さながら山岳ガイドだ。本日のガイド料、お一人様4万円といったところか。

 大滝上部は氷が無い。岩が露出し、水が流れ、いや〜な感じ。

ケマ兄リード。岩雪氷ならぬ岩水氷のミックス状態、右側にラインを取って登るが、落口を超える部分が案の定いやらしい。シュクラさんが登って来て後続2人のビレーに入る、が、2人の姿は、なかなか現れない。心配だ(←この心配は、アイススクリュー等、回収ギア類を落とさないでおくれ、という心配が約8割)。待つことしばし、2人のメットが見えたところで、ケマ・E組、再び先行。

小さな氷瀑を越えると15mほどの滝。見た目ほど難しくない。

その上、2段の滝1段目、中間部分の4mほどは、見たところ垂壁に近く、ちょっとしょっぱそう。ケマ兄リード。その2段を抜ければ、上部は大小様々な滑の連続だ。今の2段も含め、この辺りからが、七福の滝・白竜の滝と呼ばれるところなのだろう。ここで、ケマ・E組は、後続を待って小休止。

シュクラさんが上がってくる。ダブルロープを引いて、ちょっとお疲れ気味。ビレーに入るが、ロープはなかなか動かない。やっぱり・・・。ゴマ&チャー、1段目で悪戦苦闘中か。待ちくたびれたケマ兄が、ビレー地点から少し下って様子を見る。ようやく、ゴマのメットが見えたようだ。ゴマは相変わらず、基本の動きはフリークライミングと同じということがわからないのか、それとも単に怖いのか、アックスにしがみつくようにして登っているらしい。

ケマ兄「もっとアックスから体を離せっ!」

ゴマ「(叫ぶ)うまい人ならできるだろうけど、初心者は、そんなに簡単にできないんですぅ〜っ!!」

ケマ兄「・・・・・」

開き直った姫様は、時に、恐れを知らず不機嫌だ。

ゴマに続いてチャーリー・・・以下、ケマ兄実況中継。

「お、チャーリーのメットが見えた・・・あ、消えた。完璧にぶら下がったな・・・お、見えた・・・あ、消えた・・・」

頑張れ、チャーリー! 最新のアックス類を揃えて、カッコから入ってカッコだけで終るのか! どうしてしまったんだ、チャーリー! 君の中に、熱く熱く燃えるものは無いのか!!

ようやく登ってきたチャーリーの表情に、やり遂げた!という高揚感はあまり感じられず、妙におとなしい。分類学的には、斜度のある氷を見ると無口になってしまうタイプなのか。ま、でも、初めてなんだしね・・・。

そろそろタイムリミットだ。2:30を回っている。適当なところで登山道に上がらなければ、明るいうちに下れない。暗くなってから凍った道を下るのは危険だ。

30分ほど、幾つもの滑滝を越えて遡行。適当なところで左岸を斜上、登山道に出る。見れば、『白竜の滝』というプレートがある。この真下、今まで遡行してきたあたりがそうなのか、それとも木の間越、稜線へと続いて見える幾つもの氷瀑がそうなのか・・・よくわからないまま下山開始。

登山道の途中、歩きにくいのと、引っ掛けると危険なのとでアイゼンをはずすが、良かったのか悪かったのか。落葉の下は、やたら凍結していて、とんでもなく歩きずらい。

5:00、ようやく駐車場に到着。みんな無事で何よりだ。朝と同じく、なぜかこの駐車場だけ鬼のように寒い。早く、温泉に行こう。

 

ケマ兄曰く、「一緒に登る仲間がいるというのは、すばらしいことだよね」。まったく同感。皆さん、お疲れ様、ありがとうございました。

 


 

CHAPTER 2

謎のアイスクリーム工場  by KM兄

三つ峠山の頂上付近にあるという、謎のアイスクリーム工場。
その謎が一般に公開されるという。
たまたまチャーリーが参加したカラオケ大会の景品がその招待状。
アイスクリーム好きのチャーリーは大喜び。
しかし参加条件はなんとアイスクライミング。
その工場に至るには千段の瀧と呼ばれる様々な氷瀑を
攻略しながら登りきらないと到達出来ないのだ。
アイスの経験の無いチャーリーはギアを揃え、MSCCの面々に同行を依頼した。 果たして工場にたどり着く事が出来るのか?

ということで参加の皆さん、お疲れさまでした。
八丈島で雪が降るほどの寒さの中、雲ひとつ無い青空と、まずまずの氷結状態の滝の数々。

私自身1年と1ヶ月ぶりのアイスクライミングでしたが、皆さんのおかげで大いに楽しむ事が出来ました。一緒に登る仲間がいるというのは素晴らしいことですね。

コースタイム
新宿(7:00)〜宝の山ふれあいの里駐車場(9:00)〜四十八滝沢取り付き
(10:10)〜登攀終了(15:15)〜駐車場(17:10)

アプローチの登山道から眺める沢筋はザーザー水が流れ氷もほとんどない。しかし登山道が三段の滝下で沢筋とクロスするところから氷が現れる。

各自ギアを装着し登攀開始。下部の滑滝をノーロープで超え、先行パーティがTRを張っている滝からリード開始。メンバーはシュクラチーム(ゴマ&チャ-リー)とKMチーム(EMIさん)の2パーティーに分かれる。
 3段の滝を抜けると、小さな滑があり、その上が大滝だ。
結氷状況は今一。先行パーティに続きKM兄リードで右側から取り付く。落ち口の氷が無くなっていて、最後の一手がいやらしい。
次に現れたのが5段40m白龍の滝。1段目の中央部は4Mほど垂直に近く楽しめる。本ルートの核心だろう。ホールドスタンスが豊富で見た目よりやさしい。そこを抜け続く50M7段七福の滝を抜けたところでタイムアウト。右上に見える登山道より下山する。
しかしここからが核心部だった。氷化した急峻な登山道は所所フィックスが張ってあるものの足元が覚束なく怖いことこの上無し。メンバー一同ほうほうの体で駐車場に戻った。

結局アイスクリーム工場にたどり着けなかったチャーリーは風呂上りのアイスだけでは物足りなく、帰路の藤野PAのモスバーガーでもソフトクリームを食べたのでした。

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