白馬岳:主稜   

 

 

山 行 報 告 書  2007年05月7日提出   提出者: たか2
【目的山域及びルート】 白馬岳:主稜   
【山行期間】 2007年05月03日〜04日(予備日5,6日)     

 02日夜行 (夜行:2日間予備2日) 帰宅:19:00
 【山行形態:目的】雪稜、雪壁 (単独)
【地図】地形図:白馬岳 白馬町(1/2.5万)

(1/5万)エアリア白馬岳
【ルート概要】
(電車)02日:あずさ、八王子21:33=23:58松本駅03日:06:01=白馬駅08:07(タクシー)=08:30猿倉0845〜白馬尻10:00〜主稜取り付き〜主稜〜16:00P3手前(ビバーク)04日:04:30〜山頂06:30〜大雪渓〜08:30白馬尻〜09:10猿倉10:15=10:45白馬駅13:35=帰京

【行動結果】02日の夜行、ムーンライト信州は、予約が一杯でとれづ、特急あずさで松本まではいる。駅の待ち合わせ室にて仮眠を取るが、なかなか寝付けず、結局うだうだしていたら明るくなってしまった。朝一番の電車で白馬駅に向かったが、各駅だと乗り換えも含めて2時間かかってしまった。途中、春霞の安曇野の風景、白く輝く山々は、なんともいい感じだ。白馬駅からのバス便は、あいにく合う時間が無くタクシーにて猿倉まではいる。(3600円)身支度を整え、山荘裏から雪の上を歩き始める。河川整備用の道路をショートカットしながら白馬尻にむかう。とても良い天気で、暑い。汗だくだくである。

途中、山スキーヤー3名に越されるも、右岸(左手)進んだら、結局はいつのまにか、先に白馬尻についていた。テントは台地の上に2張り、その上に1張りだけで少ない。大雪渓を登っている人は、ざっと、20名ぐらいである。

主稜には、5名パーティがすでにP8下あたりに進んでいる、その下に2名、他5名が取り付いていた。早々に取り付きに急ぐ。主稜は、大きく白馬沢に落ちるように尾根がせり出している。その末端近くの広い雪原に取り付く。トレースは当然はっきり着いている。

斜度はあるが稜ではない。ただひたすら登る。P6と思われる(正確に言うとどれがP6かP5か判らない)
手前のところで、先行パーティに追いつく。アイゼンを装着。
この辺りからは、雪稜となり、確実な歩行が必要であるが技術的には、問題ない。ただ日頃歩いていない体には、ちょっときつい。セッピは白馬沢側(右手)にほとんどがせり出している。2箇所ほど、木をつかんで乗っ越すところがあるも、問題なし。

振り返ると主稜のくねくねとした独特な風景がなんともいい感じである。
P3辺りに4名パーティが見える。15時を廻る辺りでビバーク地点を意識しながら進む。


16:00、P3手前でビバークすることとする。他の5名、2名、5名は、その手前のわりと広めの台地でテントを張るようだ。

私のビバーク地点は、けして敵地ではない。ただ他のパーティと一緒に居たくなかっただけである。慎重にバケツ(穴)を堀り、ザックにピッケルからビレイをとり、整地し始めた。狭い稜のセッピが出ていない側面を切り台地状に整地した。わりとよく出来たが、そのあとがいけない。

テントを出して、さ〜建てるぞ!と思った瞬間。「あぁぁぁ〜」なんとポールを落としてしまった。それも2本とも。白馬沢に勢い良く小枝のように滑り落ちて行った。「しまった!」と心の中で叫んでも、もう遅い。

天候も良く、まだ明るい。2時間あれば山頂に抜けられると考えたが、ここは、あせって事故を起こしても馬鹿馬鹿しいので、このままビバークすることとした。台地をもう少し掘り下げて、一回り大きな棺おけ状態にした。その蓋用にフライを張った。なかなか快適に出来た。明るいうちに食事をすませ、とっとと横になる。まだ明るい。18時過ぎである。

途中、何度か風にあおられるフライの音に起された。風はあるが吹き飛ばされる状況ではない。月光に照らされる主稜はとても綺麗だ。上半身を起し振り返ると、白馬駅辺りの街明かりがなんとも言えずいい風景である。うとうとした。

02:00目がさめた。まだはやいな〜と思ったがゆっくり準備し始めた。5月でもやはり冷え込んでいた。テントで有れば問題がないが、足元に置いた昨晩の残り物のご飯は、凍っていた。いつものとおりお茶を沸かし、ラーメンを作る、夜の、のこったご飯をいれて一緒にたべた。まだ暗い。ガーガーとなく鳥が飛んできた。暗いので最初は、判らなかったが、雷鳥である、手が届きそうなところまで近づいてきた。真っ白い一羽、もう一羽は一部羽が生え変わっていた。

04:30出発、ヘッデンをつけての歩行である、朝一番で体が硬いので、慎重に雪稜を進む、ひたすら登り、慎重に稜をすすむ。周りが見る見る間に明るくなり、東の空に太陽が出た。

P2(と思われる)に着た、トレースをみると、前のパーティは、ザイルを出した形跡がみえる。露岩部分がベルクラ状態で直登は、無理と判断、白馬沢側から巻くこととする。

急な雪壁をクライムダウンして、V字状に登り返す、技術的には問題がないが、前歯を利かせての登降だけに、慎重に行動した。トレースに戻り雪雲を越したら、頂上直下にたどりついていた。

先行4名のパーティが、テントを調度撤収し終わったところだった。

最後の60メートルの雪壁、先行トップは、安定してる、リーダーが3番手をフォローしながら確実に登っていった。なかなかいいパーティだ。

最後のセッピは切れている。朝まだ早いので、雪はしまっている。慎重にすすんだ。

切れているセッピは、まるで滝の落ち口で、アイスの要領でダブルアックスを利かせて、這い上がった。疲れた〜。風が強い。とっとと大雪渓を下るも、疲れている体には、こたえる。猿倉に到着。バスの広場で荷物を整理して帰路についた。
へろへろだったが、報告書には、さくっと登ったと書いておこう。(笑)
                     以上。
 

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