You'd be so nice で行こう!湯桧曽雪渓突入隊の巻
谷川連峰湯桧曽川本谷遡行紀(記録者 にゃんちゅうさん)
| [山行日] 2001年7月7日〜8日
[参加メンバー] ケマ兄 にゃんちゅうさん えみさん にん2 [天候] 2日間とも 晴れ 時々 曇り ” you'd be so nice to come home to 〜”にゃんちゅう 湯桧曽ナイス(you'd be so nice
)の週に突入ですね。(ハハハ) 明日は七夕だ。 新道の車止めで支度する僕らの頭上は一片の雲もなく,爽やかな青空が広がっている。幸運の女神が微笑んだか? はたまた、奈落の罠か?嵐を呼ぶ男.”ケマ兄”と恐怖の雨男”にゃンちゅう”(僕)の相乗効果か?マイナス×マイナスはプラスである。(にん2談)
魚止め滝上のゴルジュ。う〜ん、どうしようか。右岸に巻き道がある。
白樺沢を分けてしばらく行くと現れる大きな雪渓。上を越える。 赤渕で一旦雪渓が切れるが、正面は雪の詰まった沢が空まで続いている。ここは、沢が綺麗にコノ字に曲がるポイント。行く手の沢の様子はわからない。さて、どうしたものかと悩んだが、十字峡までは様子をみることにした。ケマ兄が右側から雪渓直前のハイボルダ-を登り、その上の雪渓を行く。なんだか、ハイボルダ-が難しそうだ。僕は、にん2のショルダーで上に。後は、お助けロープ3段つなぎでゴボー・クリア。
赤淵に蓋をするスノーブリッジ。右のつるつる壁を登り上を歩く。
赤淵からつながる大雪渓。中央の黒い点はケマ兄。ここから本谷は左へ直角に曲がる。
30mナメ滝を右から登ると正面に泡返り沢。ハイライトの十字峡だ。もっと広々した場所を想像していたが、思いの外狭い感じ。
十字峡で本谷は更に左に直角に曲がる。すると・・・やっぱり出ました、上に登れないブリッジ。中央に亀裂が入っていてちょっとヤバイ。ひとりづつ順番に素早く潜り抜ける。 ケマ兄が行く。いきなり、けつまずき、雪の塊といっしょに沢を泳ぐ。雪渓の中で右岸に取り付き、へつってる。悪そうだ。スリップをリカバリーしながら、バタバタと中ほどの滝をクリア。”いやだな。あそこ。”心の中でつぶやく。後に聞くケマ兄談、「入り口で泳いで気合が入った」そうだ。
奥に崩れた雪塊が積み重なり、先の様子の解らない雪渓に潜りこむ。普通は巻くか敗退を考えるところ・・・何より達成感を重んじる現役クライマーのケマ兄は、そんなことに負けはしないのだった。トホホ。 ケマ兄が見えなくなって暫し待つ。GOのサインが来ない。暫し待つ。何もない。さらに暫し待つ。やはりサインはない。 ズタズタブロックをバイルと素手で登る。手の感覚が無くなるようだ。最初のブロックの上に立つ。太陽の光がありがたい。暖かさが、肌に染みてくる。ぱっくり開いたブロック・クレヴァスの下は滝だろうか?慎重にまたぎ、さらにブロックを登る。 キャプテン・ケマ兄は、戻って仲間を連れて来いと言う。あそこを戻るのは吝かではないが、またザックを背負って戻って来なくてはならない。 「いやだ・・・。」 「じゃんけんで負けた方が行くことにしよう!」 「僕には無理だ。ケマ兄行ってくれ!」 あらゆる交渉をしたが、ケマ兄はウルトラマンのように輝く太陽を仰いでいる。何も言わない。60年代に乗り切れなかったAB型は、強い。気の弱い僕は仕方なしに、ズタズタ君をクライムダウンし、あの暗く、冷た〜い雪渓の中に戻っていった。 楽なルート探しつつ雪渓のプールを泳ぎ下った。思ったよりも暖かく感じた。雪渓入り口の石の上に乗り立った時のすがすがしさ。全く寒さを感じなかった。人間って強い。スタローンのクリフハンガーもまんざらウソではない。
お〜い。そこは滅茶苦茶ヤバイところでないの〜!と、注意を促したいところだが、その声で崩れるかもしれないので、ただ見守るだけで精一杯。「早くしてくれ〜。心臓に悪過ぎ」 赤滝を右岸から小さく巻き、きれいになめ床をしばらく行くとまたまた雪渓。今度は慎重に上を歩くと10mほどの滝の前でぽっかり抜け落ちている。側壁に乗り移り滝上のゴルジュ共々巻いて沢床に懸垂。降りたところは七つ小屋沢との二俣だった。
赤滝20mを左から巻き上がると、美しいナメ床が広がる。ずっとこのままだと良いのにね。
が、しか〜し、しばらく行くとまた雪渓。細い雪橋を、ひとりづつそ〜っと渡る。
しばらくはこんな大雪渓状態。これはこれで歩くのが楽だ。
3条10m滝は取り付けず左を巻く。懸垂で降りたところは七つ小屋沢出合いだった。本谷は右からナメ滝で流れ込む。注意していないとまず間違える。 七つ小屋沢を横目に先へ進む。七つ小屋沢の25×40mナメ滝が立派で綺麗だ。
エスケープを決めた10m滝。写真ではスケール感が無いが、こちら側の雪の丘は滝より高い。午後3時半。 明日は、七つ小屋沢を上がり、登山道へエスケープと決めた。
七つ小屋沢の関門25m滝。傾斜が緩く、長さ40mというところか?左のコンタクトラインが階段状で途中までは楽に登れるが、そこから上はツルツルの岩盤を木の枝を掴んでのA0トラバース。腕力がものを言う。 うるいとソーセージのニンニク炒めで、ビール。 快適な朝。 湯桧曽の朝は早い(うそ)。今日も快晴だ。予想天気図からの読みが当たった。 温泉・ビール・蕎麦・地酒 フッフッふっふ・・・・。 およそ、一時間程で、登山道に出る。快適なエスケープルートだ。
登山道を横切る沢も雪渓で覆われている。これは白樺沢の支流。 途中6人パーティーのチャリンコ乗り(失礼!マウンテンバイカー)に合う。登山道とはいえ結構ヤバイとこもある。既に昼を回っているし、先はまだまだ長い。 「この先結構大変ですよ。」 「大丈夫ですよ。行ったことありますから。」 ”アンタは行ったことあるかもしれないけど、他の連中は初めてなんじゃないの?”ろくな装備も持たず、見るからに安っぽい(失礼)チャリンコを引きずる後続を見てそう言いたかったがやめておいた。六日町に抜けると言っていたが・・・・果たしてどうなったか。 車止めに着くと、後はいつもの・・・。 |
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